令和5年 安間稲荷大祭

今年も無事に1月15日の稲荷大祭年頭会を挙行いたしました。

当山としてはこの行事を全うすることで初めて、年末年始の仕事を一通り終えて新年を迎えることができるような、昔からそんな感覚があります。
数年前までは成人の日が15日で固定だったこともあり、毎年旗日に行うお祭りということで非常にたくさんの参拝客や信徒様にご参詣いただいていた歴史があります。
しかし今ではそれも叶わず年ごとに変動するようになり、さらにコロナ禍へ突入したこともあって、ご祈祷以外は必要最低限の規模で開催している状況です。
少人数ではありますが今回も、例年ご参加いただいている信者様にご祈祷へご参加いただきまして、一緒にお稲荷様へ年始のご挨拶一座を奉献いたしました。

時代によって風潮や都合は変わります。しかし変えるべきでないものは変えない、柔軟性を保ちつつも芯は通すような考え方を持つことが、これからのスピード感ある変化の絶えない世の中を渡るうえでは一層重要になるのではないか、と切に思うところでございます。

それでは改めて、今年1年間を頑張って歩んでまいりましょう。合掌。

8月盆を終えて

いやはや毎日お暑うございます。
猛暑と豪雨が入れ替わり立ち替わりの日々、いかがお過ごしでしょうか。

当山の建つところは7月盆の地域ですが、一部のお檀家様に於いてはこの時期にお盆を迎え、お参りをいただいております。
浜松は7月だけでなく、場所によって月遅れ8月の盆を迎える町村も混ざっておりますから、少し調べてみると通りや区画で非常に細かく分かれており、複雑なのです。

8月14日には、隣町の中野町にて花火大会が開催されました。
正確に言えば同町の氏神様の夏祭り三箇日の中日で行われる行事だそうですが、打ち上げ花火は鎮魂のためにと始まり発展したもので、お盆行事でもあるわけですから、いろいろな意味を内包した祭典ということになります。
そして今回はコロナ禍の影響で「3年ぶりの打ち上げ花火」ということも手伝って、久々の盛況ぶりが、当山正面を通る県道に並ぶ車列と、その脇を行き来する観客の多さに表れていました。
ちなみに終戦記念日でもある翌8月15日、今年はなぜか黙祷を号令するサイレンが聞こえなかったような気がします。
いわゆる「騒音の問題」でもあったのでしょうか、不思議です。
天皇皇后両陛下による戦災慰霊式典の録画がネットに上がっていたので、事後的に拝見し、弔意を捧げました。

子供達の夏休みもあとわずかですね。
月の後半にさしかかり、境内には幾つもの蝉が腹を向けて転がっており、いつしか蜻蛉のほうが多く舞っているような気がします。
ご家族やお友達と、思い出はたくさんできたでしょうか。